Dal 1830
LA STORIA DI FIRENZE
私達OTTINOの歴史は、フィレンツェの街と密接につながっています。 フィレンツェのVia de’ Cerretaniに店が誕生したのは1830年。毛皮やポーチ、鞄、杖や扇子といった小物アクセサリーの小売店で、当時はジラルディーニと呼ばれ、地元で名を知らせる店に成長するのに時間はかかりませんでした。イタリア統一運動で首都がトリノからフィレンツェに移った後は国際化も進み、フィレンツェの街と共にさらに成長を遂げます。ジラルディーニの店とその手の込んだ職人技の光るエレガントな製品は、イタリアとヨーロッパの貴族のステータスになりました。 1800年代終わりから1900年初期にかけて、フィレンツェはグランツアー(裕福な貴族の子弟が、学業の終了時に行った大規模な国外旅行)の主な目的地に。またアメリカやイギリスやドイツなどのアングロサクソン諸国からは、ルネサンス美術を学びに多くの人が訪れ、現在でもそのまま残る美術品や街並みに魅了されました。現在でも受け継がれる革製品の芸術(なめしの技法)は1282年にまでさかのぼり、この卓越した技と歴史も、来店される外国人のお客様を魅了します。 1915~18年の第一次世界大戦の後、ジェノヴァからやってきたEugenio Ottinoはこの店で働き始め、数年で店を引き継ぎ、OTTINOと名付けました。Eugenioは革製品に情熱を注ぎ、一流の商品を生み出す優秀な職人のチームを結成。その後も変わることなく伝統的なフィレンツェの革製品の技術を守り抜く当店は、王室の卸職人に。後のイタリア統一150周年の記念祭には、OTTINOの革製品が展示されました。 息子のMassimo Ottinoは、若い頃から父親のEugenioと働き始め、革製品へ情熱を傾けるほか、経営にも力を入れます。革新的な事業者としての精神を持ったMassimoは、クラシカルな製品に流行をうまく取り入れることに成功。しかし、1966年11月4日、フィレンツェを襲った大洪水で、街中は甚大な被害を受けました。OTTINO店内も2m浸水し、商品からデザイン等の書類まで全て流されてしまうのですが、Massimoは逆境に立ち向かいました。彼は挑戦を恐れず、すぐに店舗を再開し、フィレンツェの街と共に再び経済を盛り立てるのでした。 1978年、Massimoの息子のPaoloは、初めて日本を訪れ、OTTINO EXPORTを開始しました。また、現在でも使われるロゴとパターンを採用、ブランドのアイデンティティを確立させます。2000年、長い歴史ある店舗から、フィレンツェで最も賑わうショッピングストリートの1つであるVia Porta Rossaに移転しました。 2012年以降、Virginiaは伝統に従い父親のPaoloと共に活動を始め、デジタル時代に合わせたショップサイトやSNSを設け、常に最新の情報を発信しています。